ズーキーブログ

投資でFIREを夢見る20代社畜の日常をつづるブログ

複利で伸びる1つの習慣を読んだので基本と結論をアウトプットする

複利というと、投資のことを思い浮かべる人が多いと思う
複利とは、元本についた利息に対してさらに利息が付くことを言うのだが、これは投資金額に限った話ではなく、人生の習慣についても言うことが出来る
 
今回この習慣の福利について解説したのが、「ジェームズ・クリア式複利で伸びる1つの習慣」である
 
非常にためになる話が多いものの、漫画なので非常に読みやすく、得られることが多かったので最初の基本部分と結論の部分を解説していきたいと思う
 
 

はじめに

著者のジェームズクリアは、野球選手を夢見る子供であった
しかし高校2年のときに、生死をさまよう大けがを負ってしまい、1年のリハビリ期間を要する
大学入学後には復帰し、ストイックな練習と生活習慣を身に着け、
大学2年次には先発投手に抜擢、
大学3年次には、キャプテンに抜擢、
大学4年次には、トップアスリートに選ばれ学長賞を授与される
こうした経緯から習慣について興味を持ち、研究と取材を行い、本書が執筆された
 

基本.なぜ小さな変化が大きな違いをもたらすのか

最小習慣の驚くべき力
英国の自転車競技を例に、小さな改善を繰り返すことの意味ついて解説している
ここでは、数百もの小さな改善を取り入れることで英国は、自転車競技で賞を取れるようになったと解説している
 
小さな習慣が大きな変化をもたらす理由
・習慣は、良いものも悪いものも形成する
・毎日1%改善すれば、1年で37倍になる(1.01^365=37.78)
・作業を自動化すると他の分野に集中する余裕が生まれる
・改善の小さな成功が次の改善の意欲となる
・人を助けると相手も助けてくれ、人脈強化になる
 
進歩とはどのようなものか
・努力に対して直線的な進歩を望むが、成果は遅れて起こるもの
 
目標を忘れて仕組みに集中しよう
・目標を第一にとらえると次の4つの問題が生じる
問題①:勝者も敗者は目標は同じ
    →私たちは勝者に注目しすぎ
問題②:目標達成は一時的な変化に過ぎない
    →永続的な良い変化が最も重要
問題③:幸福を制限する
    →達成まで幸福を先延ばしにし、小さな幸福を逃してしまう
問題④:長期的な進歩と相いれない
    →達成後、努力の動機を失う
・目標設定の目的は、ゲームに勝つこと
・仕組みをつくる目的は、ゲームを続けること
・何か一つの達成を目指すのでなく、終わりのない改善と継続的な向上のサイクルについて考えることが重要
 
最小習慣の仕組み
・最小習慣とは1%の改善のこと
 
習慣がアイデンティティを形成する(逆もまたしかり)
ここでは、爪を噛む習慣のある男性を例に、アイデンティティの変化による習慣の改善を解説している
アイデンティティとは、その人の持つセルイメージおよび信念
 
行動変化の3つの層
 結果:獲得するもの
 プロセス:行うこと
 アイデンティティ:信じているもの
・多くの人は、「結果」を求めて、「プロセス」を改善し、「アイデンティティ」を変更しようとしているため、多くの苦難が伴う
・しかし、逆に「アイデンティティ」から変更すれば、容易な努力で「結果」を変えることが出来る
 
アイデンティティを変えるための2段階のプロセス
①:どのような人になりたいかを決める
②:小さな勝利で自分自身を証明する
・習慣を変える効果的な方法は、「誰になりたいか」を意識すること
アイデンティティは習慣から生まれる
・信念を常に修正しアップグレードすること
・習慣が大切な理由は、自分についての信念を変えられること
 
シンプルな4つのステップで良い習慣を身に着ける
輪っかを引くと扉が開く仕掛けの箱に猫をいれ脱出するまでの時間に関して、
この実験を繰り返すと、脱出するまでの時間が数秒になる
つまり、考えなくてもできる行動、つまり習慣になっている
習慣とは、行動の自動化といえる
 
脳が習慣を形成する理由
・脳は問題に直面すると意識的に解決しようとする
・解決策が確定すると、認知的負担を減らすため、自動的な変行動を担当する「無意識」に渡す
・「意識」が常に新規の問題に対処できるよう、日常の作業は「無意識」が行えるようにすることが習慣を形成する理由
 
習慣の働き方の科学
習慣ループ
①きっかけ:報酬を予測させる情報
②欲求:習慣の原動力
③反応:習慣となる思考や行動
④報酬:満足と学習
そして、④報酬が次の習慣となる①きっかけにつながる
 
行動変化の4つの法則
・良い習慣の身に着け方
第1の法則(きっかけ):はっきりさせる
第2の法則(欲求):魅力的にする
第3の法則(反応):易しくする
第4の法則(報酬):満足できるものにする
 
・悪い習慣の断ち方
第1の法則(きっかけ):見えないようにする
第2の法則(欲求):つまらなくする
第3の法則(反応):難しくする
第4の法則(報酬):満足できないようにする
 
 

以降の目次

第1の法則:はっきりさせる
人は正しく見ていない
新しい習慣を始める最善の方法
モチベーションを過大評価せず、環境を重視する
自制心を保つコツ
第2の法則:魅力的にする
習慣を魅力的にする方法
習慣作りにおける家族と友人の役割
悪い習慣を見つけて治す方法
第3の法則:易しくする
ゆっくり歩もう、でも後退してはいけない
最小努力の法則
2分間ルールで先延ばしをやめる方法
良い習慣を必然にし、悪い習慣を不可能にする方法
第4の法則:満足できるものにする
行動変化の大原則
良い習慣を毎日続ける方法
見張ってくれる人がいれば、全てが変わる
改善するだけでなく、本物になるには
才能の真実(遺伝子が関係するときとそうでない時)
ゴルディロックスの原理-生活や仕事でモチベーションを保つ方法
良い習慣のマイナス面
 

結論-成果を保つコツ

ソリテス・パラドックスとは、定義や境界線があいまいな言葉、概念からくる論理的矛盾

ここでは、ある貧しい人がコインを1枚もらうだけでは裕福にはなれないと言い、何万枚ものコインをもらっても、1枚のコインでは裕福になれないと話す例を出している

 

・1つの変化では、生活を一変させることはできないが1つ、また1つと改善を増やすことで大きな改善となる

・成果を保つコツは、改善するのを辞めないこと

 

小さな習慣はただ加算されるだけでなく、複利で大きくなる

 

所感

小さな改善が大きな結果をもたらすということは、大人なら誰でも知っていることだろうと思う

仮にこのアンケートのYes/Noを集計したら、ほぼ100%の人がYesを答えるだろう

 

しかし、言うは易し行うは難しなのであり、わかっていても行動に移すことが出来ないのである

本書には、その行動をどう行い、習慣化させるかのメソッドが書かれている

取り入れるべき良い習慣、断つべき悪い習慣は誰しもが持っている

ダイエットに関する習慣化が苦手だという方や、悪い習慣のために健康を害しているという方におススメの1冊である