次に元の状態での位置の測定を考える
まず、2粒子のうち片方の位置を測定し、その結果がx1=x*だったとする
すると、となる
ここでδはδ関数と呼ばれるもので、表式が
である
ドブロイの式とは関係ないがと変数変換すると
となる
一方で、波束の収縮により、EPR状態におけるx2の表式g(x2)は、同じくデルタ関数を用いて
となる
そしてこの波動関数は、粒子2の位置演算子の固有関数になっている
すなわち
となり、粒子2の位置はは(x*+x0)という値を持つことがわかる
ここでも注意すべきは、粒子2を測定せずに粒子2の位置の情報を得たということである